二条城

 >>二の丸御殿障壁画
   (重要文化財)

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【二条城障壁画模写事業】

 京都のほぼ中央に位置する二条城【二の丸御殿】には、1626年に狩野探幽一門の手による障壁画が千面以上残され、重要文化財の指定を受けていますが、長年の歳月により傷みが激しく、早急な保存が必要です。当所は昭和47年より、これらの障壁画を保存する為の復原模写事業を京都市から委託。制作に際しては、御殿内に納めることを主眼とする為、御殿内の雰囲気を尊重し、古色復原模写としています。
 二の丸御殿は遠侍、式台、大広間、黒書院、白書院の部屋で構成され、このうち黒書院、大広間は復原模写制作が終了。御殿内のこの二部屋は、復原模写画にはめ替わっており、オリジナルの障壁画は収蔵庫内で保管されています。

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二の丸御殿障壁画 (重要文化財)
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1627年狩野探幽一門によって描かれた障壁画は、優に千面を超し、
それらは古色復原模写により、当時の姿を蘇らせています。

大広間 四の間 原本
大広間 四の間 原本
大広間 四の間 古色復原模写
大広間 四の間 古色復原模写
はじめへ 二の丸御殿 黒書院障壁画 古色復原模写

二の丸御殿 黒書院障壁画 古色復原模写
黒書院の障壁画は狩野尚信なおのぶの作と言われ、探幽とは少し趣の異なる情緒的自然描写がなされています。床壁貼り付けには松、それ以外の襖絵は桜図。桜の花には盛り上げ技法が施され、これを踏襲して復原模写をしました。

老中の間杉戸絵 原本 老中の間杉戸絵 古色復原模写

老中の間杉戸絵 古色復原模写
老中の間は三部屋とも雁図で構成されており、いずれも春夏秋冬が上手く取り入れられています。この杉戸は夏の情景を表したもので、杉板自体にも古色をつけ、自然に焼けた雰囲気を出すようにしています。

白書院天井画【紫陽花・紅梅・芙蓉】

白書院天井画【紫陽花・紅梅・芙蓉】
狩野興以(こうい)の作と伝えられている落ち着いた水墨淡彩の襖絵で飾られた白書院。一の間の天井のみ一枚ずつ異なる花卉図となっており、ひときわ華やかな天井となっています。